第37話

「…さてっと、…お?」


「や、やっとついたー!!

ど、どうかしたの~?巴衛?」


やっとこさ屋上について、ドアを開ける前に息を整える。



「いやぁ、…なんでもないよ~」


「そう?じゃあ、入っちゃおー!」



そうして、私は勢いよく屋上のドアを開ける。




空高くにいる太陽が眩しく輝いて、

ぶわっと、夏の暑い風が吹き抜ける。



眩しさから、思わず瞬きをすると。





そこには…とてもキラキラとした

綺麗な赤い瞳を持つ


…綺麗な男の人がタバコを吸いながら

空を眺めていた。





さっき、巴衛が

(“蒼虎以外侵入禁止”の張り紙??

…面白そうだから無視して入ろーっと!)

なんて思ってたのなんて知らずに。

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