第23話
そして、二人の住んでいた街から出て、遠くの…あたしの住んでる街に移動した。
「はー、流石に新幹線一時間は疲れるねー。」
「…ねむいー」
「…私も寝てた…」
まだ目が開ききっていなくてちゃんと起きれていないミオリちゃん。
彼女がフラフラと歩くのを、欠伸をしているトモエちゃんが手を繋いであげてる。
親から離れられた事で気が抜けた、のかな。
…これから、これが当たり前になってくれたらいいなぁ。
「ふふ、2人とも初めは緊張してたのに、気付いたら気持ちよさそうに寝ちゃってるんだから。
可愛かったよー、ミオリちゃんはヨダレ出てたけど」
「えっ!!?」
「嘘々」
「ええぇ…」
トモエちゃんは、あたしとミオリちゃんの会話を聞いてくすくすと笑ってる。そしてミオリちゃんに怒られてる。
…ほんと、仲良いなぁ。
あたしの頬も緩む。
そんな2人を微笑ましく見てると、頭に誰かの手の感触。
…こんなのするのは、アイツだけだ
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