第17話

「美織…っ!!」



「へへ、これでもう動けねーだろ!?

大人しく……


っぐぁ!??」



私の後ろで喋ってた男の人が、呻き声をあげて倒れた。




「え…?」




後ろが見えなくて動揺する私が振り返ると。

赤い長髪を靡かせる、綺麗な女の人が立っていた。




「…貴方、誰?」


巴衛が聞いたら、その人は少し目を見開いた



「あー、…あたしは、暁(あかつき)。

…お前ら、トモエとミオリだろ?ほら、城山のとこの双子」


「っ、なんで知ってるの!?」



「まぁまぁ、そう警戒しなさんなって。…ってまぁ初対面でそんなん言われても説得力無いか。


…あーー、今言ってもアレかなぁ…?

まぁ…言うだけタダって事で。


さて、お前らに提案だ」


「提案?」






「…あたしの元に、来ないか?」






これが、私達に述べられた最初の

救いの手だった

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