第6話

視線の先には、

全く知らない人が、

それはそれは、

気持ち良さそうに眠っていた。





薄い金色の長い髪

雪のように白い肌

大きくて、呼吸をする度に揺れる胸

申し分のないくびれ

そして、すらりと長い脚





絵に描いたような美女が、

あろう事か、

素っ裸で寝ているのだ。





慌てて自分は服を着ているかと、

バっと体に手を当て、

キチンと服を着ていた事に安堵する。





ではなくて。

額から流れる汗が、

頬を濡らしながら落ちた。





これは…

一体どんな状況だよ

夢ならさっさと覚めてくれ





頬を抓っても、

虚しく痛いだけだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る