第4話

微睡み始めた頃だった。



意識はゆっくりと、眠りの世界に落ちていく途中で。



呼吸をする度に、どんどん落ちていく中で。




ねえ




声がした気がした。



聞いた事もない声。



寝ぼけているんだろうな。




ねえ




また聞こえた。



リアルだな。

もう夢を見てるんだろうな。



何?



無意識に返事をしていた。




ねえ、寂しい?




いきなりの質問だなあ。



そうだね、寂しいかも



何が寂しいのか、何で寂しいのかも、よく解らないけど。




寂しさを埋める事が出来たら、

あなたは幸せになる?




埋める事なんて、出来やしないさ



意識はさっきよりも遠のいていく。

いよいよ、眠りの世界の扉が開く。




大丈夫




何が大丈夫なの?

















聞こうと思ったのに、そこで意識は途切れた。

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