第85話
昴晴先輩の号令で性吐会の昼食が今日も始まった。
ここで補足をしておきたいのだが、昼食の最中に中心となる話題は決して性吐会活動に関してのそれではない。
じゃあ何か。答えは一つである。
「そういえば僕、とある筋から情報を入手したんだけど時雨ちゃんって、隣の県から通ってるんでしょう?」
私の天敵であるこの男。この男のその日の気まぐれのみで話題が決定してしまう仕組みになっている。
性吐会会長らしい姿をこの時にしか得られない失望感、読者諸君にはお分かり頂けるだろうか。
「とある筋ってどういう筋ですか。確か昴晴先輩、昨日は三年生の先輩が教師との肉体関係を築いているって話をしてましたよね!?!?一体何処から情報を入手してるんですか!?!?」
「あはは、とある筋はとある筋だよ。自然と僕の耳に届いてくれるの。」
優雅に幕の内弁当を食べながら微笑む相手が、とてつもなく恐ろしい。
もしかすると昴晴先輩は巨乳好きなド変態以外にも、別の顔を持ち合わせているのでは?
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