第68話
やはりこの男を信用してはならない。
何があってもならない。絶対にそれだけはしてはいけない。
そもそも一体誰のせいで私が省かれたと思っているのだ。
「心配は無用だよ時雨ちゃん、僕達も皆君の同士だからね。」
懸念しか募らない言葉をどうもありがとうございます。
貴方の同士にだけはなりたくなかった。第一私はここにいる人間と違って変態ではないし、猟奇的な性癖を持っている訳でもない。
一緒にされるのは大変遺憾だ。
「学校って生き難いじゃない?だからこうして、いつもお昼は気心知れた性吐会の人間だけで自由に楽しんでいるんだよ。」
「私は気を許したつもりはないです。」
「え~僕に騙された時点で気を許してるも同然じゃない。」
「………。」
くっ…人が消去したいと懇願していた過去をわざわざ掘り返すな。
できる事なら時間を巻き戻したい。そして比較的穏やかな委員会の名前に希望表を書き換えたい。
青い猫型ロボットを強く所望している。
「早く食べよう、ミユちゃんが可哀想。」
「そうだね。」
そうだねじゃないよ、人形に可哀想と思う心があるなら少しは私を憐れんでくれても良くないかしら。
あんたもよく平気で頷けるよな。
次曇先輩の発言に同調の意思を見せる昴晴先輩は、頭の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます