第67話

それにしても、この人のやけに信頼感を抱いてしまう笑みはどうにかならないものか。


幾度見ても、腹立たしい程に昴晴先輩の湛える笑顔は美しい。それだけでなく、妙な安堵を覚えてしまう。



蓋を開ければただの巨乳を愛する詐欺師なのだけれど。




「決まっているじゃない。」




少なくとも私の問に答える気はあるらしい先輩は、両手の指を組んだ上に顎を乗せてふふっと声を響かせた。

















「性吐会に入会した事によって晴れて不良のレッテルを貼られた、省かれ者の時雨ちゃんの歓迎会を兼ねて皆でお昼を食べる為だよ。」


「清々しいまでに人格の品質が最低ですね。」

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