第15話
何だ今の。何だ今の。何だ今の。何だ今の。
ナンダイマノ!?!?!?
照明全てが落とされた視聴覚室内。大きなスクリーンいっぱいに投影されていたのは、艶のある喘ぎを漏らし、淫らに腰を動かしていた女性の動画。
それをオペラグラスで眺め、酷く高揚した様子で口元を緩めていた男が一人。
色々と衝撃的な光景が私の両目を容赦なく攻撃したが、何よりも問題なのはエロい動画を鑑賞していた男である。
目元こそはオペラグラスで隠れていたものの、暗い室内でも明瞭な端正な顔立ち。
あれは…。
あれは……。
あの男は………。
「て、天文昴晴。」
間違いない。あの優艶な人間を忘れるはずがない。
一度見たら記憶に刻み込まれる程に美しい男。それも私を生徒会へと誘い入れた張本人。
その男が、えっちぃ映像を観て興奮していた。
「嘘だと言ってよ、この先は桃源郷じゃなかったのかよ。」
一歩、また一歩。
説明のつかない恐怖で背筋が凍り付いた私は、本能的に後退を始める。
しかしながら、すぐに背中が柔らかい体温に衝突した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます