第8話
「生徒会に入らない?」
その勧誘を持ち掛けた男は、大変
生徒会なんて、想像しただけで疲弊する響きである。
当然首を横に振ったのだが、相手はすぐに引いてはくれない。
「とっても楽だし快適だよ。週に3回くらいの活動だし何より
とっても楽。
相手の放ったその言葉は、魅力以外感じなかった。
生徒会なのに楽?そんな疑念は浮かんだが、希望表の提出期限も差し迫っていた私に、悩み熟考する時間など残されてはいない。
これも何かの縁である。
きっと神様のお達しだ。
人の出逢いは一期一会だ。
己にあったそれっぽい理由を掻き集め必死に言い聞かせた私は、一か八かの賭けでこの男を信じてみる事にした。
「書いた?」
「はい、これで良いですか?」
「うんばっちり。これは部長の僕が預かるね、君の担任にも提出しておくよ。」
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