第55話
星利side4
そう自分自身に問いかける。
だが、代わりに返ってきたのは、まばゆいばかりの笑みを浮かべるあいつの姿だった。
---そうか、ダメか。
自分自身でも痛感していたけれど、やっぱり俺は、あいつのことを愛しく想っていた。
「・・・できないよ、そんなこと」
---こんなにも溢れているあいつへの想いを抑えきれる自信がない。
「そうだろう?」
そう言った北斗がにっと笑い、俺から手を離した。
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