第27話
エメラルドがいう、ウィーン・ウォンドがいるという海からはるか離れた場所で船は止まった。
「一応、離れたけど、あまり外に出ないようにね」
「うん」
ザクラはそう言いながら落ち込んでいた。
「・・・ザクラちゃん」
「大丈夫」
北斗が気にかけるが、ザクラは力なくそう答えた。
「そう・・・」
北斗はそれ以上追及してこなかった。
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