第15話
「う・・・ん・・・」
翌朝、ザクラはけたたましく鳴る目覚まし時計の音で目が覚めた。
壊れるかと思うほどの強い力で目覚まし時計を止めたザクラは、ぼんやりとした頭のまま体を起こした。
「・・・おはよ、マルリトス」
ザクラは目線の先で既に起きていたらしいマルリトスに声をかけた。
「ああ。おはよう、50代目」
そう振り返ったマルリトスの眉間には、深いシワが刻まれていた。
「・・・何か考えごとしてた?眉間のシワすごいよ?」
あんな風にシワがあったっけ、とザクラは首を傾げる。
「ああ、ちょっとな。で、50代目。また変な夢をみたのか?」
「いや?2回目に寝ていた時にはみなかったよ?」
「そうか。なら良かったのう」
「うん」
それを聞いてマルリトスは再び何かを考えはじめた。
ザクラは不思議に思いながらも、とりあえず身支度をはじめた。
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