第60話

「遅い!」

ザクラたちが猛ダッシュで船着場に着くと、鈴たちが待っていた。

「ごめん!」

ザクラは息を切らしながら謝る。

「5分遅刻ですよ-?」

「え、5分!?」

蘭の言葉にマルリトスが驚く。

「あの場所から、ここまで5分で着いたんじゃと!?」

「最速記録更新っすね」

驚くマルリトスにそう言ったザクラは、すでに呼吸が落ち着いていた。

「え、もう呼吸整ってるし!いろいろ早いのう、おい」

ザクラはそれを聞いてドヤ顔をする。

「まあ、どこまで行ってきたかは知らないけど、無事で何よりね」

「大丈夫かな、と思ってましたよ」

「ごめんごめん」

「じゃ、ザクラちゃんも乗船したところで。

船を出すとしますか」

「うん」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る