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 十五という歳は、『修蒼』の中では子どもという認識をされない。本来であれば数多の修行と訓練を積み、実戦を重ねてお役目を果たすべき年齢だ。


 ゆえに、放任しておくにも限界があった。


 そのため、一族はついにその子を連れ戻しに動いたのだった。



 七年もの長きの間、一般の夫婦に愛され、慈しまれ、戻らなかった唯一の子。




 本家の末子、直系の血を継ぐ姫、修崔薔崋しゅうさい そうかただ一人。



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