第二章「修蒼-Syuusou」
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広い広い海の上、小さく浮かぶ島国があった。
時代は、玄国史上もっとも賢君といわれた王のおさめる、
この国には、はるか昔から王族に仕え続ける忍の一族が存在していた。
『
一般の民にはその存在が伝えられることはなく、玄国が滅びる日まで、歴史の表舞台にその名が流れ出ることは一度もなかった。
一族は、本家の『
本家の下には三つの分家が存在し、それぞれ『
『修瓏』は頭脳に秀でた、戦略を主に担当する者が配属される。
『修湖』は正統派の武術を身に付けた、正統勝負に強いとされる者が配属される。
『修央』は頭脳よりも正統性よりも、ただ末梢抹殺する仕事に適している者が配属される。
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