僕の2つ目の秘密

第4話

腕時計を見ると、もうすぐ昼休みが終わる。そろそろ戻らないと。


僕は、ブレザーのポケットにタオルハンカチをしまって、男子トイレから出ていった。


次の時間は、確か体育だ。


体育館に移動しなければならない。


チャンスだ。皆教室に居ないから、また木村さんの私物を奪える。



今日は何にしようかな。


より、木村さんを感じられるようなものがいい。そのほうが盗みがいがある。


教室に戻ると既に誰も居ない。


僕はドキドキしながら、木村さんの席まで来た。廊下側の1番後ろの席。


スクールバッグが机の上に置かれている。色んなキャラクターのぬいぐるみが付いている派手なバッグ。


バッグは無防備にもファスナーが空いていた。急いでいたんだろうか、まあいずれにせよラッキーだ。


バッグの中に手を入れてゴソゴソ探ってみる。


ポーチを見つけた。キャラクターもののポーチ。リボンのネコの有名なやつ。


開けると、何か分からないものが入っていた。四角くて、テープで止めてある。


これは一体?でもまあ、とっておこう……


「なにしてるの? 」


え!? 誰!?


女子の声だ。

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