第93話

2.飛龍と風龍(ふうりゅ)と蓮伽さん






無性に会いたくて、愛おしくて、









途端に、ご飯が美味しくて。








ちゃんと、話そうと思った






急ぎ目に、食事ををしていると











”ガラーッ!”





と、露天風呂の方のドアが開いた






【キャッ、キャッ♡キャハハッ♪】






バタバタバタ.....っ





「おーい!!ふうりゅー!まだ終わってないよ~!」




「ひりゅーまで~おーい!」






「・・・・・」






飛龍と風龍が元気よく走ってくるその後ろを蓮伽さんが裸で追いかけて来た








「れ、蓮伽さん!?」








「え゛ぇっ?!」







「え゛っ?!」









タオルも巻かずに全開で走ってきて佇んでいる








双子達は、素っ裸でキョトンと立ち止まった






「起きてたの?!早いね。」



【はやいねー、はやいねー、はやいねー】







双子も真似して、おしゃべりをする





「ひりゅー、ふうりゅー、おいで、拭かないとコンコンってなるよ?」




【コンコンはいたいー?】



「コンコンは痛いよー!だから、もういっかい、おふろであったかくなってでようねー」



【コンコンはいたいから、おふろはいる!!】






・・・・・・・




【だれ?へんなにんげんがいます!】


【へんなにんげんがいます!】






お、俺?!





変な人間扱いをされている






蓮伽さんは大笑いだ






「変な人間!!(笑)」





「へんなにんげんじゃなくて、マイト、レンのおともだちだよ」





【おともだちかー】


【おともだちかー】






まんまるとした大きな目でこちらを見ている







「マイトっていうんだよ、よろしくね」





【よろしくなー】


【よろしくなー】







蓮伽さんは声を立てて笑っている






こちらをチラッと見ると、外の風呂場へと戻っていった











・・・・・・・気づかれてしまっただろうか、蓮伽さんに反応して前へ突き出してしまった俺の「俺」







蓮伽さんの全裸に耐えられるわけがないんだ、俺が








悶々とした気持ちを抱えながら、残りの食事を済ませた

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