第87話
7.ひとりぼっちの指輪
「ただいまーっ!遅くなってごめんね!!!」
「おかえり、わー、いっぱい買ってきてくれて!」
「・・・・・あれ?龍神様は?」
―――――――――――――事の顛末を一通り話した
・・・・・・解せない様子の深澤(笑)
「どうした?」
「・・・・今日の夜は預かるの?」
「ダメ?」
「え?ダメって言ったって無理じゃん、もう預かってるじゃん」
今までに見たことない程の不快感をあらわにしている
「預かっても、デキるよ(笑)もうさ、いつでもできるじゃん?オナニー覚えた猿みたいにさー。盛りすぎだよ。お腹もいっぱいになったら寝るか・・・」
「は?俺だけ盛っているみたいにいうけど、自分もしたくてたまらないくせに。俺はできないんだよ、嫌なの。あなたは、夫婦になった事があって子どもがいても当たり前に交わったりできたんだろうけど。」
「いてっ!!!」
太ももの裏に一瞬の痛みが走った
「良かったね、両手ふさがっていて ニヤリ」
「暴力反対!」
「今の、”夫婦のくだり”いる?最悪。」
・・・・・・
「蓮伽さん?」
・・・・・・
蓮伽さん達の姿が見えなくなった
静かに風が吹き抜ける音だけがする
「龍神様に夜伽を迫られたけど、頑張って断ったのに。こんなんなら、今からでも龍神様に愛でて貰って来る。」
「どこにいるの?何で見えないの?!」
「私の姿が見えないように、結界を張ってるの。」
「解いてよ」
「嫌だね」
蓮伽さんが見えない。
どうやら、マズい地雷を踏んだようだ
「能力持ちを舐めないで。これも、返すわ」
静かに婚約指輪を返された
「どういうこと?」
「こんな事でヤキモチ妬いてキレられていたら、やっていけない、無理だよ。私は普通の人じゃないから。」
・・・・・・・蓮伽さん?
静かになった。どこへ行った?
・・・・・・・すると、冷たい風が舞い上がった
【舞翔、蓮伽は一度連れてゆきます。あなたを傷つけてしました・・・・ごめんなさいね。】
・・・・・れんな様だ!
【状況は事が解決したら、話しますから、今日は我慢してください・・・明日の夜、返します。それまで、頼みましたよ】
「れんな様!・・・・蓮伽さんを返してください・・・」
【舞翔、返す事はできません・・・・あなたも少し反省なさい。自分の欲のせいで蓮伽を傷つけていることがわからないのですか?】
「れんな様・・・・・」
強く舞い上がる雨風と共に、蓮伽さんを連れたれんな様は空へと消えて行った
「俺・・・・・」
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