第69話

10.やっぱり、蓮伽さん







〈・・・・・・依存型なんだな、気をつけないと誘われそうだからスキを与えないように、だな。蓮伽さんに伝えておこう〉






「ただいまー」







深澤くんと稲垣さんが帰ってきた


手には美味しそうな肉と魚介を持っている






「ただいま戻りました。」






なんとなく、気まずい感じの空気感。







「おかえりなさい。」







・・・・・・・・






深澤くんから、声を掛けられた






「食いしん坊の蓮伽さんに買って来たものを見て欲しくて☆」







アイコンタクトをしているように感じる。






「食いしん坊は余計(笑)」







笑いながら、キッチンへと向かった









・・・・・・・・・







—――――――何かあると困るから先に蓮伽さんに伝える事にした。







「蓮伽さん、ちょっと稲垣さんの様子がおかしくて」




「おかしいって、何が??」




「腕組んで来たり、顔を寄せたり、胸を押し付けてきたり」





「・・・」





「ホントなの、びっくりして」






じーっと、目を見開いてこちらを見ている



「ニヤリ・・・もしかしてヤキモチ妬いてくれているの?」



「ち、違う!」





・・・・う、嬉しい!蓮伽さんがヤキモチを妬いてくれている!!......可愛い♡





「何が違うの?ニヤリ」


「・・・・ん、もう!イラつく!」





慌てふためいている蓮伽さんが愛おしい・・・





「おかしくないですか?」


「・・・そうね、要するに色目を使っているって言いたいんでしょ?」


「そうなんです、それ以外も気になる事があって。今までと雰囲気が違くてクールだった感じが無くなっていて・・・」


「そうなの?!」


「蓮伽さんも話せばわかると思います、テンションの上下が激しんですよ。香りも違うし、、、」


「香り・・・なんでそんなに稲垣さんのコトわかるの?」







あ、一周回って俺、何か疑われてる・・・・マズイ?





「あ、あの、変な甘い香りが強いんです。」


「ん?何、変な甘い匂いって」


「わからないですけど、人工的な甘さの香り。前回来た時は近くにいてもそんな香りしなかったのに。」


「確かにそうね、甘い匂いはしなかったかもだけど。」


「でしょ?」


「・・・・ちょっと、可能性的に心当たりがあるから。後で二人の時・・」






たまらず、蓮伽さんに口づける








「ん.....、どうしたの?急に・・・向こうに二人がいるの・・・に....」


「ん....早く、したい・・・稲垣さんに、刺激された(笑)」


「ちょっと、ケダモノみたいだよ(笑)」


「何と言われても、蓮伽さん抱きたい・・・」






少しだけ激しいキスで我慢して、離れた




「もう・・・しょうがないな・・・っ、ん...今は仕事中なんだぞ(嬉)」







照れくさそうに注意をする蓮伽さんの愛しさったら、ない




〈我慢できるようになっただけ褒めて欲しい....ヤベ、もっと焦がれた〉





「さ、行くよ~」






二人でリビングに戻った

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