第64話

ふと、蓮伽さんが離席しキッチンへ飲み物を取りに行ったので、付いていき僕は気になっている事を聞いて見た









「蓮伽さん、中居さんの闇ってなんなんですか?」






「んーー、まず、彼女は家のカルマを背負っているのね。それは、ご先祖様が残したもの。

異能力はあるけど、良い事に使っていないせいでそれを中居さんが背負っている・・

彼女の家庭環境も良くなかったんじゃないかな、今でいう親は毒親。おじいさまに権力が集中していてお母さまも虐げられていたのかなと思う」




「中居さんがそれを認めますかね」


「今、戦っていると思う。認めないと自分がこれから苦しくなるのも全部わかっていると思うの。彼女は頭がいいから」


「なるほど、蓮伽さんが大変ですね・・・」


「そう?よくある事よ、・・・・深澤くんのお宅だって・・・あるでしょ?家族って、意外と色々あって大変よね(*´ω`*)ちゃんとしている人でも、家庭がグチャグチャだったり、先生って呼ばれている方々の性癖がおかしかったり、・・・・」


「・・・ん?え?り?」


「深澤くんみたいな、穏やかなオタクがすごくスケベで絶倫だったり(笑)」


「ねぇーーーっ、それいる???恥ずかしい説明」


「あはははっ、ゴメン(笑)一笑い欲しかったの!」





蓮伽さんは屈託なく笑った


〈何でもない訳ないか、知り合いの案件は特に神経疲れるよな・・・〉




愛おしい横顔、だ・・・








リビングには中居さんがいる。






不埒だが、思わず抱きしめた







「ん?ん?どうした?」






小声で僕を見上げる蓮伽さんのどんぐりのような目が可愛すぎて







・・・・・・・






キスをした






「ん......、不埒だな、深澤くんは(笑)」






柔らかくて温かいキス・・・






「愛おしすぎて(笑)」


「・・・・・・夜、ゆっくりと、ね♡」









口の中に、ほんの少し官能的な余韻を残して離れる、僕の小悪魔








リビングへと素知らぬ顔をして戻って行った









〈蓮伽さん、キスが欲しかったのかな・・・・笑〉








勝手な妄想が暴走する、しょーもない僕

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