第59話
4.祈龍、ということ
蓮伽さんはゆっくりと話し始めた
「私の能力は母方に起因します.....」
※結いの約束~記憶に残る蜜の香り~【異能覚醒編】第二十一章 異能力者、始動 ~参考
「北部では中居さんのお宅が大地主さんであるように、南の地域で母方の祈龍という家がシャーマンとして様々な事を取り仕切っています。
それは現在もなんですけど。」
「岩本さん、祈龍の人間だったの?!」
「はい、知っていますか?うちの名前。」
「知らない人はいないわよ、大名跡だもの・・」
「そんな大げさなものではないですけどね(笑)」
大名跡・・・・だろうねぇ・・・、と僕は思った
祈龍の家は、普通の人からみればパラレルな世界だもんな・・・
蓮伽さんは続ける
「で、ウチの家系は守護様が龍神様であるということです。」
静けさが戻ってくる
・・・・・・
・・・・・・
「さすがに声を失うわ・・・岩本さんのオーラ強いなって思っていたし、それが分かっていて縁を引き寄せたのだけど、、、まさか龍神様だとは。」
稲垣さんは泡を吹きそうなほどにびっくりしている
「蓮伽さんは、龍神様の御子の生まれ変わりなんです・・・」
「ヒェーーーっ!次から次へと何ーーーっ!」
「もう一つ、深澤くんは龍神様のカケラです(笑)」
「・・・・・・・ん?!カケラ・・・・カケラ・・・?」
「わかり辛いですよね、ま、簡単に言えば直系の血統になります。」
興味津々で、中居さんが僕を見つめている
「それが分かったのは僕もつい最近で、龍神様が天から降りて来て急に言い出したので(笑)びっくりしているんですけど」
「そんな言い方したら怒るよ、龍神様(笑)」
「そうだね、なんだかんだで聞いているもんね(笑)」
「龍神様に関しての事はあまり公には出来ないのでこの辺で。」
「そうよね、ある意味秘伝だものね。」
「ただ、今回の事についてはご存じです。気にかけておられてて、何かあったら手助けすると言ってました。何の手助けかはわからないですけど(笑)」
中居さんはただ、深く感嘆のため息をついた
「はぁ・・・いやはや凄いわね、龍神様ね・・・」
「え?そうですか?そんな事もないですよ、凄いのは龍神様で私ではありませんからね」
蓮伽さんはずいぶんあっけらかんとしてお茶をしている
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