第54話

それは海賊の食事光景








食事の準備が整った







キッチンから見るテーブルは、それはまるで【ひとつなぎの財宝】の宴のワンシーンのような

豪勢なカンジで






「朝から、豪勢だね♡」


「食べようか(⋈◍>◡<◍)。✧♡」






骨付き肉こそないが、ほぼ宴








静まり返った中で、食事の音のみしか出ていない







淡々と食べ物を平らげていく







「肉、美味しいね」


「蓮伽さんの作った卵焼きと味噌汁が絶品すぎてたまらない」


「ホント!?ありがとう♡」


「結婚したら毎日食べられるんだね!」


「毎日卵焼きは食べないでしょ(笑)」


「そうだけど、味噌汁は食べられるでしょ?」


「そうね、結婚するって決まったわけじゃないけど」


「・・・・・」


「・・・・?」


「え゛?」


「何かおかしい?」





初めて、手が止まる。





「どういうこと?思わず、吐きそうなんだけど」


「そんなにびっくりした?」


「するよね、普通」


「だって、深澤くんさ、ご家族に許してもらった?私、挨拶にも行ってないよ」


「そうだけど、、、、」


「婚約はしたけど、結婚にこのままズルっと関係を持ち込まないでね」


「あーびっくりした、蓮伽さんのコトだから、事実婚とか言うのかと思った」


「それは言わないよ、事実婚するぐらいならお付き合いで止めとくから(笑)」


「ちゃんと話し合ってから、会ってもらうよ」


「そうだね、そこはちゃんと筋を通してください」






・・・・・ヤクザより筋の通った、僕のカノジョ







見えないものに強いので結果、怖い








気が付けば食事を済ませていた







パワーチャージも完了しているようで、蓮の花も大輪の花となって満ち満ちている






「シャワー浴びて来て、いい?もうすぐ、中居さん達来るし。片付けはシャワー出たら私やるから、少しゆっくりして」


「ありがと、シャワーどうぞ、いってらっしゃ~い」






酒池肉林な時間を終わらせ、三日目が始まる

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