第44話

5.僕たちの未来~深澤side






パチパチと薪が燃えて、静かな時間が流れている・・・・









一通り、美味しい食事を堪能してのんびり時間





「美味しい物食べると心も満たされるよね」





と、蓮伽さんはつぶやいた






確かに蓮伽さんは満たされているようで幸せそうだ







僕は聞いて見たい事があった。







<今.....聞けるかな....>






「あのさ、蓮伽さん」






ほろ酔いの蓮伽さんがこちらを向く






「ん?なに?」





火の向こうに見える蓮伽さんはとても穏やかで少し陽気な感じで座っている






意を決して、聞いた






「・・・僕が、僕たちが過去世から繋がっていなかったら、、、運命を感じるような二人じゃなかったら、付き合ってましたか?」






......聞いてしまった!











蓮伽さんは焚火を真っすぐに見つめている







「・・・どうだろうね、」






・・・・・憂いを帯びる横顔・・・








パチパチ薪の弾ける音だけが静寂に響く







「運命って、もう一つの方の答えはないのよ、選択してないから」






蓮伽さんらしかった





「ん、、、確かに」





「今、この瞬間選択したものが運命を紡いで行くって、思ってる。あーだったかも、とか、こーだったはず、は、憶測でしかなくて」



「・・・そうだね。」



「だから、こうやって一緒にいる今がすべて」



「うん・・・・」





〈俺、はぐらかされてる?>








僕ははぐらかされているのかと思った








「ただ一つだけ、」








「一つだけ?」








「ふふっ、私の人生はね、どんな道を選んでも深澤くんに辿り着くようになっているの」









今、僕の頭のなかには、エンダァー~♪が流れている



あまーーーーーーーーいっ!、でもいい。










ドーパミンが脳からこぼれだしている









「蓮伽さん・・・・・僕、嬉しいです、、、、」







涙が落ちてしまった









「泣き虫(笑)私が、視える人だって忘れてるでしょ?」








「えーーー?」







そうか、蓮伽さんには「なにか」視えているんだ










「深澤くんと私ね.....」








ものすごい勢いでケラケラ笑っている










「龍神様の御体で繋がっているの(笑)」






・・・・・・・・








「え゛?」

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