第43話

4.これからの事







あれだけの濃ゆい時間を過ごしたせいか、体が大量にエネルギーを欲していた






ひとまず空腹を満たした後、のんびりと食事を楽しむ






「蓮伽さん、中居さんのコトどうするつもりでいるんですか?」



「ねぇ?どうしようかね?本当はね、二人で片づけて欲しかったんだけどね」



「僕の視えるは断定的なので、あまりよくわからないのですが・・・」






どうやら蓮伽さんの話によると、色々な人の思いが地縛となって絡まっているらしい


霊格も低級で、だいたいのものは除霊すれば落ち着くようだが、

強いのが中居さんと中居さんの家系と、香取さんと香取さんの周りをうろついてるもののようで、これを何とかしないと解決はできないと言っている




「やっぱりさ、執念って強いのよ。自分の思いが遂げられない、自分の欲が満たされないって事が、人間て嫌な訳。でも、、、、」


「どうした?でも?」


「あの二人の根底にあるものはお互いへの愛っていうかさ、思いだから....何とかしてあげたいの」





僕は思わず、抱きしめた





―————―蓮伽さんの慈愛を必要としている浮かばれない思いがいっぱいあるのだ

だけど龍でもないし、魔女でもない、少し?だいぶ?特殊なだけで....






あ、そっか、選ばれた人間なんだ・・・









「蓮伽さんの慈愛は本当に人を癒すよね」


「そう?そう思ってくれたら嬉しいよ、これはきっと天命だから」


「天命.....」


「そう、天命。天から授かったお役目。誰もが出来る訳ではないから、、異能を持つものとしては光栄な事なのよ」


「そっか、、、そうだよね、苦しんでいる人がいるんだものね、しかも普通は目に見えない世界の事」


「そうね、だから私がやりたいの、特に中居さんのコトだから」


「うん、そうだね。それで、それが終わったら?」


「それが終わったら....ね・・・そうね、しばらくゆっくりしたいね、みんなで。」





みんなで・・・・か。




<って、、、、、俺、入ってる?>






聞きたいけど、肝心な事なのに・・・・聞けない





「ん?どうした?」






半笑いの蓮伽さん





「い、いや、なんでもな・・・」



「ふふふっ、深澤くんも一緒にでしょ?当然じゃない(笑)」










・・・・・・・・見透かされていたようだ

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