第38話

10.欲望しかない時間



深澤くんとの時間は、欲にまみれすぎて記憶が柔らかくなる





まどろみの中であまりはっきりとした記憶がなくて

でも、躰は深澤くんのモノの感覚を覚えている

ひとしきりして波が引くとまた疼き、激しさを求める






今までの経験でこんなに欲したことはないから、毎回愛し合う度、自分の淫乱さに結構、引く








果てた後に、欲しくて欲しくて.....それは麻薬を欲する感覚にも似たカンジのよう・・・






・・・・・・・・




「蓮伽さん、ハイ」





冷蔵庫から、冷たいウォーターボトルを持って来てくれた






「ありがと」







一気に飲み干す。






「飲みっぷり(笑)」


「だって、これだけ激しかったらねぇ(笑)」


「そうだね、水分も外に出ちゃっているしね(笑)」


「そうだよ、色んな所から出ちゃっているもん」





蓮伽さんの顔がほんのり紅潮していて色っぽい


<それだけで、またすぐに抱きたくなる...俺、ヤバい>






「?」




喉に運ぶ水が、口の際から一筋になってこぼれた




首筋をつたって胸元へ落ちて行く




「ん.....こぼれた..冷た....」





僕は、慌てて胸元に口づけた





「んっ....くすぐったいよ...、」





強めについばむと、「ンっ.....」と蓮伽さんの声が漏れた





「僕の痕、つけちゃった(笑)」


「ふふっ、いつもじゃん」


「帰る頃は、付ける所ないくらいになってるかもね」


「自分もだけどね、」





そう言って、僕の口の中に水を流し込んだ、、、、





首筋を唇がつたい、胸元で止まる




思わず、吐息が漏れる



すると、

「男の人も乳首気持ちいいんだよ....」

と、口に含んだ





「あぁ.....ッ、んふ...っ...」




声が出てしまうくらいにゾクゾクしてしまう





音を立てて、口の中で舌を使い転がしている




「気持ちいい....?」





唇に戻って来ると貪るように吸い尽き、キスを繰り返した






・・・・・





粘着質な液体が絡み合う音が部屋に響く





・・・・・・・






蓮伽さんの手が僕のモノに伸びている






先の方を、指先でクルクルしながらの愛撫だ






・・・・・




「はぅっ.....ッ、アッ...」


「ふふっ、気持ちよさそう、今度は私の番ね」






ゆっくりと全身を唇が這い、硬くなったモノを口に収めた






「ぁ゛ぁ.....ッ!」






声をあげると、お尻を突き上げて僕を口いっぱいに頬張っている






僕から目線をそらさず、上目でトロンとした顔で、、、、





「アァ....ッ、気持ちいいよ....蓮伽さん....っ」







深澤くんの気持ちよさそうな顔はそそる






声が色っぽくて、奥が疼き始めると蜜がジワっと溢れるのがわかった






「蓮伽さ...ん...、腰が動いているよ、こっちにお尻向けて僕に乗って」





言われたままに、お尻を突き出すと舌が這うのがわかった





「あぁ....っ!!」




思わず、躰を起こすと深澤くんの舌が突起をいじり始め、また蜜が溢れ始めた





「ホントに、蓮伽さんはクンニが大好きだね....僕もするの大好きだけど」





横に私を降ろすと、同時に横を向いた





「滴っているところを見せて」






足を思いきり上へ拡げられてしまった





「やだ、拡げ過ぎだよ....っ、」


「いいの、ホントは興奮しているはず。咥えて」








・・・本当は疼いていた





恥ずかしいくらいの事が大好きだから、きっと見抜かれている






足を拡げながら、モノを咥えるなんて非日常以外の何物でもない

その、シチュエーションに熱くなり溢れてしまう







「蓮伽さん....蜜でお×××が光ってるよ.....スケベなんだから....」






私が反応するのがわかっていて、卑猥につぶやく低い声






「あぁ.....、美味しい.....っ、」





音を立てて、舐め尽くす






蓮伽さんの指が伸びて来て、僕を挑発するように花びらの部分を拡げた






「うわ.....っ、いやらしい....」






応えるように、ボクを咥えた唇は律動を速めていく







同じリズムで僕の舌も、蓮伽さんを味わう






口に入れたまま、喘ぐ蓮伽さんにひどく興奮した僕はリズムのまま、口の中で昇天してしまった








蓮伽さんも全身を震わせ、二度目の潮を吹いた








また、僕の髪の毛をクシャっとしながら、顔を花びらの中にいざなって。








あぁ....非常識な非日常に堕ちている僕たち

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