第26話

「中居さんのお陰で、助かりました(笑)」






「ちょっっ、とゴメンなさいね、お腹が空きすぎて(笑)先、食事させて!」







随分わんぱくにガツガツ食べている





「あ、どうぞ、もちろんいっぱい食べて下さい(笑)中居さん細いのに結構食べるんですね~」







深澤くんも嬉しそうに中居さんを見ている







「・・・・・」



稲垣さんは怪訝そうな顔して、様子を見ている






(......稲垣さんの表情.....あれは、なに?)








・・・・・・・・・・・・






中居さんの食事も落ち着いたので、早速ポツリポツリと話をする事にした








「これさっき警察から貰ったリストなんですけどわかりますか?」







リストを見せると食い入るように眺めている





「だいたいわかるかな、、、、この辺の地域の方だから昔からいるし」


「因縁とかあったりする家とかありますか?」





「れ、蓮伽さん!そんなストレートに....」





深澤くんは少し焦った様子でつぶやくと、中居さんは大笑いした





「深澤さん、大丈夫(笑)岩本さんは分かっているのよ、自分の家系でもそういう話があるから。ストレートに言われた方が分かりやすくていいのよ」





「深澤くん、そういう事(笑)」




私は舌を出して笑ってやった







・・・・・後ろにいる稲垣さんの表情に目をやるとずっと険しい状態でいる

中居さんの食事の時から、様子がおかしい





「まず今回、岩本さんがあの島と洞窟に入った経緯から、ここまでを教えて貰っていい?」






中居さんが話を元に戻した





―————――————―ここに至る経緯を説明した。





「......なるほど、そういうことか・・・・」






ちょっと寂しい顔をして中居さんはつぶやいた





「これの黒幕って、岩本さんはもうわかっているんでしょ??」





悲し気に笑いながら私を見た





深澤くんも、何とも言いようのない顔をしてこちらを見る





「.....残念ながら、予想はついています・・・けど、確証がないので色々と調べないといけない。それで中居さん、ということです」


「ん.....そうね、....これ香取くんが後ろにいるんでしょ?噂は耳には入っていたの”人を集めている”って。カルトみたいなことしてるって」




稲垣さんが見開いた目で中居さんを見ている





「稲垣、気を使って私に相談しなかったのでしょうけど、それはダメよ」


「・・・・申し訳ありません」









「中居さん、私はもう一段階嫌な話しをしなければなりません」





これからする話の方が、きっと、中居さんにとっては酷な話になるのだろうと思う

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