第22話

警察が来るまでの間に知りたい事があった。






「彼女たちの身元、こちらでも掴みたいんだけど・・・この衰弱してる感じで無理かな....」


「警察の人に聞くのは出来ないの?」


「出来ないと思うわ、個人情報だから・・」





すると、一人の女性がか細い声で声を掛けて来た




「あ....の.....ぅ...」


「どうしました?」


「私達、助かるんですか....??」


「助かりますよ、これから警察の方が来ますので全員引き渡しです」


「その後は.....」


「その後は皆さん憔悴してるので病院に行くことになりますが.....」


「・・・・・」






ちょっと引っかかる反応だ




「何か、ありますか?」





「.....」




「言ってください、不安そうですよ」





「.....はい、あなた達は何者ですか??助けてくれているので悪い人たちだとは思っていないですが、誰なのか不安です」


「あ、ごめんなさい。そうですね、とある方の依頼で来ました。岩本と言います。職業はヒーラーです。わかりますか?」


「・・・・。とある人・・・・。」


「今は言えません。正直、あなた方がどんな方達なのかわかりませんので・・・」





「・・・・・」




深澤くんも怪訝な顔をしている。





「私を信じてくれる方でお話出来る方は、名前と住所、電話番号をお願いします。」





「蓮伽さん、主旨がよくわからない・・・」


「帰ったら話すから、今は身元の収集をお願い」





納得したように深澤くんは収集を始めた。






・・・・・・




・・・・・・





・・・・・





全員回って、3分の1は確認を拒否した。








・・・・・・





・・・・・・





ちょうどのタイミングで警察が来た。

稲垣さんがきちんと話してくれたようでスムーズに引き渡しが済んだ。





「一旦、宿に帰ろうか。色々、深澤くんに説明するよ」








二人は、宿に帰った。

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