第16話
4.何食わぬ顔で中居さんを迎える
「朝から、私達は不埒ですね(笑)」
「というか、蓮伽さんが不埒。僕じゃない(笑)」
「今日は誘ったの私だもんね」
「そうそう、僕は頑張って我慢しましたけど?」
「頑張って(笑)断ってくれてもいいのよ?」
「とんでもない!そんなもったいない事はしないよ!」
「ありがたがり過ぎるんですけど。」
「え?当たり前じゃん、ありがたいんだから.....いいの。」
「幸せだな、ワタシは」
シャワーを浴びに立ち上がった。
・・・・・・・・・・
しばらくすると、中居さんが来た。
「久しぶりー!!」
「お久しぶりです!!」
何事もなく、出迎える私達。
「.........(笑)」
「えっ?何ですか?」
「いや(笑)、女っぷりが一段と上がったなって思って。愛され上手な事で♡」
「そうですか(笑)?」
何となくバレている気もする。
「深澤くん嬉しそうね、カスタマーにいるとキリっとした感じの仕事の仕方なのに、岩本さんと一緒だとしまらない感じ。」
「勘弁してください(照)否定はしませんけど」
「ちゃんと、仕事の方もテレワークでフォローしてくれていて助かる、ありがとね。」
どうやら、見えないところで私の分も仕事をこなして二人分の穴をうめてくれているようだった。
「いえ、今回の事情は本職には関係ないことなので他の人に負担させるのは違いますからね。蓮伽さん、悪く言われるのも嫌なので。」
.......深澤くんには愛が溢れている。
「岩本さん、愛されているわね(笑)それに、深澤くん一回り人として成長した気がする。」
「ホントですか?!それは嬉しい言葉です、蓮伽さんのお陰です!」
「微笑ましい(笑)」
思わず、苦笑い。
訂正。
.......深澤くんのは『蓮伽愛』が溢れている。
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