第14話
3.気になる空
幸せな朝のひとときが終わり、只今、露天風呂中。
晴れて、風も心地よい。
が、空の色は水色ではない。鈍い灰色をしている。
そして、人の念がうずを巻いている。
(なんで、こんなに恨みの念が集まっているんだろう。この地域に特に集まっている.....)
中居さんの実家の地域に灰色がかかっているので関係がありそうだ。
「蓮伽さん電話来てるよ、中居さんから。」
慌てて、深澤くんが持って来てくれた。
「ん?あ、ありがと。」
―————―中居さんからの電話は時間の確認と、私個人への話、2、3だった。
もう少しで来るとの事だったので、そのまま上がろうとしたが深澤くんに制止された。
「うわーっ!!」
「え?何何???」
「平気で上がらないで!!反応してしまうーっ!!」
「ん?」
時すでに遅し。
すっかり、反応して天に向かって元気にそびえていた。
「スイマセン・・・・汗」
「もう!どうするの、これ!」
どうしようか。
ぶつぶつ言いながら部屋に戻っていく。
私には、一生懸命我慢をしている深澤くんの背中がいじらしく、愛おしかった。
「....深澤くん、一緒には...いる??」
「えっ?いいの!?」
振り返るととても嬉しそうにニコニコしている。
・・・・・音速レベルの速さでシャワーを浴び始めている。
可愛すぎる、180cm超の私のカレ。
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