第十六章 帰宅

第91話 お別れ前、幾度のキス

結局、車での情事では足りずホテルへ宿泊し朝の帰宅となった。





いつもは、深澤くんから求められての方が多かったが、今回は私の方が離れられずに欲情に溺れてしまった。






「蓮伽さん....、素直になったら・・・すごくエロかった(照)思い出すと、、、また」


「ふふっ、恥ずかしいから思い出さないで(笑)」


「いや、昨日の蓮伽さんを思うだけで僕はこれから頑張れる(笑)」


「そう?(笑)じゃ、結果オーライかな・・・・ま、私もそうなんだけど」


「ホント?!嬉しい!」









自宅手前で、お別れのキスをする。





離れがたくて、離れたくなくて、何度も唇を重ねては意を決して離れの繰り返し。






「私達、大人なのに、ダメだね。」

「大人だから、じゃない?体が、キスが相手を覚えてる。」





「.......帰ろう、帰すよ。このままだと本気で連れ去ってしまう。」

「深澤くん.......大好き。必ずまた。」

「当たり前です。」





一歩を最初に踏み出したのは、深澤くんの方だった。






(この、出張旅行で深澤くん強くなったんだね。良かった。)

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