第十五章 北から帰京

第86話 中居さんへの挨拶

お昼過ぎにはこちらを出るはずだったが、夕方となってしまった。






「私達、愛し合いすぎだね。二人とも、好きすぎるね。」


「(笑)お互いを?でしょ?」


「交わる事、だよ(笑)」


「みんな、そうなんじゃないの?言わないだけだよ。」


「そうかなーーー。」


「みんな、人に言えないことやってるって(笑)」


「ふふふっ、そうだね。」


「蓮伽さん、ありがとう....もう大丈夫、だから。」


「うん、孤独の中で泣いていた深澤くん、いなくなってる・・・。もう大丈夫だ、ね。」


「そっか..何が変わったんだろう......蓮伽さん、やっぱすごい。」


「こんな癒し方するの、深澤くんが相手だからね。」


「当たり前だよ、他の人にこんな事されちゃたまらないよ(笑)蓮伽さんは僕のものだから。」






・・・・・・・ほどなくして、中居さんと稲垣さんが来た。





「準備、大丈夫ですか?次、帰ってくるときもここにいてもらうので、置いていきたい荷物は預かりますけど。」


「大丈夫です。」


「こちらの鍵は、お二人に渡しておきます。別荘替わりにでもいいので自由にお使い下さい。」


「ありがとうございます。中居さんはいつお帰りに?」


「長期滞在になるかと。」


「わかりました。また、連絡とりあうことになるかと思いますので。」


「岩本さん、......宜しくお願いいたします。」


「....大丈夫ですよ、あまり心配なさらずに。」


「では宜しくお願いいたします、稲垣、空港まで送って。」


「はい、では」




車に乗り込み空港へ向かった。

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