第81話 洋梨からひょうたん
シャワーを浴び終わり、鏡に映った体を見て驚愕した。
まずは、無数のキスマーク。
跡がついてないところがない。
(ふふっ、びっくりだけど嬉しいな....こんな気持ち久しぶり)
愛された跡に幸せが宿っている。
(ん?)
腰回りにきれいなくびれが出来ていて、体のラインがしなやかになっている。
(す、すごい!キレイにくびれている.....っ!何だろ....色っぽいぞ。これは知られないようにしないと...)
(??!)
蓮の花が大きくなっている。
しかも、瑞々しい。
「ふ、深澤くーーーん、来てーーー!」
慌てて、やって来た。
「どうした!!!」
「....?そんなに険しい顔しなくても」
「だって、そんな大きな声、、」
「見て..!」
「.........誘ってる?」
すぐ誘われようとする男子欲たっぷりの深澤くん。
「(爆)いや、私の裸体じゃなくて、その後ろ。」
「.........失礼。......ね、痩せた?腰のくびれにわがままさが無くなってるんだけど?!」
「あ、そうなのよ!くびれがハッキリして...」
「ふっふっふっ、エロいなー、体のライン。更にエロくなった♡」
「.....。あの、そこを見て欲しいのではなくて....」
「わかってるよ、蓮の花の大きさでしょ?エッチしてる時にすでに見えてたよ。蓮伽さんが絶頂の瞬間、蓮の花に抱かれているみたいですごく綺麗だったから」
「そ、そうだったの?私はそれを見れないんだね、」
「(笑)見れるよ、プレイ的に。」
「プレイ?」
「鏡の前ですれば丸見え。」
ニヤニヤして顔を見つめている。
「......スケベ。」
「今度、し、」
言いかけて、
(もしや、この流れは.....)
急に押し黙った。
「......どうしたの?珍しく言わないケド.....」
「.......いつ会えるかわからないから、約束を増やさないでおこうって思って。」
そう言って深澤くんはキッチンへと戻っていった。
「ご飯できたから、はやくおいで」
切なげに、力なく一生懸命笑っていた。
いつものとびきりの笑顔ではなく、歪んだ寂し気な笑顔だった。
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