続き

「ゴメン、ゆったりとゆっくり愛し合うつもりだったのに激しくしちゃった」






飲み物を手渡しながら、すまなそうに言った。







「激しすぎる(笑)私、熟女なので考えて(笑)」


「いや、あの....ホントごめん!!蓮伽さんが可愛くてつい・・・それに声が聞きたくて....」


「.....声?」


「ん...蓮伽さんの喘いでる声が好きで....(照)」


「ふふふっ、恥ずかしいです。私も、そういうのある。」


「えっ?恥ずかしいな。」


「一つになってる時の顔を下から見るの(笑)」


「......!?すげー恥ずかしいんだけど」


「なんかね、切ない顔してるの。愛おしそうに私を見てて....すごく気持ちよさそうで(笑)」


「.....愛おしすぎて、気持ち良すぎるんだもん(笑)」


「その顔を見ると泣きたくなるほど幸せなの。まあまあ生きて来てるんだけど、こんな気持ちは初めてで・・」


「嬉しいな、蓮伽さんはその僕の顔を今日どれだけ見るんだろうね」







―――――――抱き寄せられた躰に優しいキスの雨が降ると、それは愛し合う合図だ。


壊れ物を扱うように、真綿にくるむように大切に愛でてくれる。





全身を唇が這い、悦びの声を上げる場所を探す彼を感じるだけで、蜜はしたたり潤う。

吐息交じりに呟く「愛してる」の声....

このまま溶けてしまいたい・・・



求めあう為に何度も思う。



何度受け入れても、渇くことのないオアシスのように湧き出てくる甘い蜜

蜜に引き寄せられるように私の上で果てる愛すべき彼。




「ねぇ......眼鏡かけてもいい...?」


「....ん....モチロン、珍しいね」


「いつもは、激しくなってしまって(笑)ずれたりしたら嫌だから邪魔だし外してるんだけど

今日ははっきりと蓮伽さんの感じているところを見たいから.....」


「.....ん...恥ずかしいけどいいよ」






「本当はずっとこのままで居たいけど、明日一旦さよならだね」


「.....そうだね」


「また、会えるよね。こうやって愛し合えるよね?」


「もちろん、だよ。」


「.......泣けるなー。だらしないなー俺。でも、少しだけ、、、、泣かせて。」


「ん、いいよ。このまま?(笑)」


「......このまま。」


「不思議な感じ(笑)動かないと気持ち良くないんだ、ね(笑)」


「すごいコトを口にする(笑)僕は、いだかれている感じがいい.....」





泣き虫で、寂しがりやの深澤くんは、交わっている途中に静かに泣いた。





(.......ここから、どうやって戻る(笑).....?)





柔らかい天パの髪の毛.....ふわふわしてて、心地いい...

細いけどしなやかで、実は筋肉質な体....

私のわがままボディを抱っこできる力強い腕.....

抱かれる時に包まれる、爽やかなコロンの香り....




この年で、こんな狂おしいほどの恋をするなんて......




(私まで、泣けてきた....愛おしさで涙が出るなんて...)




思わず、撫でていた髪の毛をクシャっと握り締める。




.....泣いていた深澤くんが顔を上げた。




「鼓動の速さが変わった。.....どうしたの?」




「あ、見ないで....」


「泣かないで、ゴメン、ゴメンね、僕が泣いたから。でも、泣き顔も可愛い(笑)」


「からかわないで、、、グスン」




少しすると、中で硬く大きくなっていくのが分かった。




「蓮....伽さん....締めないで(笑)」


「締めないで?」


「蓮伽さんがしゃくり上げると中が.....動いて、し、締まる...」




落ち着いていたモノが硬く大きくなっていくのが分かった。





「忙しくてゴメン(笑)泣いてる顔も愛おしすぎて...動いていい?....蓮伽さんの中、ずっと溢れてるんだ、蜜。」


「....え...ッ?」


「動くよ」





さっきまでしおらしく泣いていたはずの彼は、いつにも増して奥へと入ってくる。


「あぁ.....っ!あっ...ッ...イイ...っ....気持ちい...い...アッ、アッ、あ...んッ」


「蓮伽さん.....っ、気持ちいい.....アッ、アッ、はぁッ、んッ、、、」







・・・・・・・



・・・・・・・









この後も、果てては求め・・を繰り返し、眠りについたのは夜が明ける寸前の事だった。

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