she side 岩本蓮伽の気持ち

うーっ....やっちゃった。




大人げない、私。





やっぱり、冷静になれないな・・・・



恋愛に、年って関係ないのかも

心がざわついて、苦しくなったりなんてホントに久しぶりだし



ましてや年下の若い男子にうつつを抜かして、舞い上がって

心だけじゃなくて体まで満たされてしまうなんて、そんな人生予想してなかった。




悲しい顔してたな....




深澤くん、意外と性格的に強いんだな

雰囲気とか、物腰が柔らかいのに、頑固だし気性荒め(笑)

ま、エッチの時Sっ気があったから

気質は柔らかくないのかもなー










・・・・本当に彼との人生を決めて、いいんだろうか。



私は、彼の子どもを産めない。

彼のご両親の気持ちだってある。

異能なんて、普通じゃないものを持っているし

順当にいけば私が先に逝くし、看取らなければならない。



リョウの事だって、ある。

血の繋がっていない男性と住む事になり、

複雑な思いもあるだろう。

応援してくれることと、理解してくれる事、受け入れてくれる事はまた別だ。

彼女を優先し、大切にするということは

彼を一番にすることが出来ないということ。



そうだ、私と一緒に並んで歩けば

お姉さんや親せきのおばちゃんに見られるだろうし、

世間体だって気になるだろう。






・・・・・・・ネガティブなことばかり、数えている。








・・・・ん、私達はまだ、何も話し合っていないし始まっていないんだ。

ただ、気持ちに正直になっただけだし、

体を求めあって、気持ちを確認しあっただけに過ぎない。




少しずつ、向き合っていけばいいんだ。





何よりも、まず、私は私のことを整理しなければならない。

彼の事より先に、やらなければいけないことがある。






・・・・・・






深澤くん、どうしてるかな....

きっと、あたふたしてるだろうな(笑)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る