第25話 五感で感じる夢~現実

無事に朝を迎えた。






衝撃的な一夜だった。

激しい夢と残像の中、何度起きただろう。




しかも、現実と思えるほどのリアルな感情と五感に訴えるあの感覚。






——————やっぱり、時は江戸時代ぐらいになる。

登場人物は二人がメインだ。

着物が高そうな女性と、若い男子学生。

制服を着ている時と、藍色の着物に前掛けでお店にいる時がある。

どうやら女性の家は商いをしていて、そこのお嬢さんと従業員らしい。


蔵のようなところで、彼に抱きしめられ幸せそうに笑っている女性の様子や

二人で何度も愛し合い、果てている姿がフラッシュバックのようにちらつく。


周りからは認めてもらえない二人なのだろうか....

部屋らしいところでの、逢引きではなさそうだ。

外で、貪るように求めあい、何度も重なりあっていたりする様子も頭の中に流れ込んでくる。—————



風景は、明るくない。

藍色の夜や、竹林での逢瀬、小川が流れる茂み、蔵の中・・・・

二人が求めあっている場所は闇夜の中で、いつも月明りだ。

身分違いの恋なのだろうかと推察できる。


そして、引き離されるのだ。

いつも、その光景でフラッシュバックが終わる。







気持ちが持たない。

そして、現実の光景でないはずなのに体が反応している。

蜜部に熱をもって朝を迎えた。

まるで、思春期男子の朝立ちのようだ。

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