第4話 宇宙人かも、私の娘。 ~さて、離婚の意志を告げよう。

そして、時が流れ・・・・娘は14歳になる年。




実は、あれから離婚はできていない。

しばらくは旦那が静かだったので様々なことを交わして生活をしていたのだが、

娘が中学生になった頃、夜の営み問題が再燃。

断ったことにより、旦那が大激怒。離婚したいと言ってきた。

残念ながら、この時はフルタイムで働いていないので、

シングルマザーとしての準備不足だったので何となくスルーして今に至る。





さて、最大にして最強な宝物の一つである『娘』のハナシを少ししようと思う。






彼女は私を母親にしてくれた最大の功労者。

彼女の寝顔は破壊力が抜群だ。

疲れていても、頑張ろうと思える。



時には牙を向くが、基本、成長はゆっくりの超個性人。

ジェンダーはX。※男女どちらにも該当しないという性自認。

発達の凹凸が極端で、俗にいう「発達障害」。

正直・・・子育てがとても大変である。


人生のなかで従事してきた「仕事」のなかで最大にして最強の大変な業務となっている。

私は、もはや宇宙人だと密かに思っている。

※個人的見解。




中学2年生で、名前は岩本 亮緋(イワモト リョウヒ)。「リョウ」と呼んでいる。


男女あまり違いのない次世代な名前を、と思い私が推したのだが、

もしかしたら、そのこだわりがジェンダーをXにしたのでは?とちょっと思っていて、申し訳なさがある。

性がハッキリしていればいいというものでもないが、グレーは色々と面倒くさい事もあるので

ハッキリしてもらえたらいいな・・・とほんのり思っている。


そして、発達の凸凹が激しい。

びっくりするくらい不器用にできているし、理解をするのに努力を要しないといけない。

そもそも、人間はみんな凸凹なのだが、彼女も含め発達障害は奥が深くパターンがあるので、目下学習中。







・・・・・旦那は、そのリョウには甘い。

本人も両親から甘やかされて育っているので、甘やかすことしか知らない、というかできないらしい。

リョウに対して怒ったりするが、「しつけ」や「教育」ではなく、本人の感情による、怒り。だ。

自分の思う通りにいかない、とか、リョウの言い方が地雷を踏んだ時、など自分都合が多いが

彼なりに、娘を可愛がっている。

世話はあまりしてはくれず、親戚のおじさんレベルの関わりあい方である。

子育てをまるで他人事のように、俯瞰で見ている人だった。

リョウがお腹に宿った時の反応からしてそうだったので、今更ワンオペなど騒ぐ気にもなれないけど。










リョウは、人々が見えない「何か」と小さい頃からお話しをしていた。




————私の母は南の離島の生まれで、代々【シャーマン】の家系。

私には、お役目があるようで『ヒーラー』(※人々を癒すパワーのある人。)の素質がかなり強いらしい。

余談だが、いつも私の周りには悩んでる人がいて、相談事に囲まれている。

「何か」は『見えない』が、かなり『感じる』ことができる。






そして、娘はより「何か」に反応し、感じとることにも長けている。

しかも、人の後ろにあるものが画像となって頭に流れ込んでくるらしく、

スイッチがあってしまうと疲労が激しいらしい。

最近知った。

母の家系の血が強い。



まぁ、思えば、幼少の頃から不思議なことを口にしていた。

旦那はその辺のことに疎いので、気にしていなかったようだが私は納得をして育ててきた。

彼女の後ろには、祖母がいる。

それを、私は知っている。

娘も気づいているらしい。









「生きているものの方がよっぽど怖いわ。」






娘の口癖である。

中学2年にして、すでに達観。










その娘に、離婚を決意したことを告げると意外な反応と答えが返ってきた。










「そうなんだ、むしろ遅くない?」

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