第60話

「さ、晶。行きましょうか」


「はい、お世話になりました。」


僕の、兄に深々とお辞儀をして礼を述べた


「いえ、医師として当たり前の事をしただけです

どうぞお元気で。」


「ありがとうございます。」


僕達は、転院先の精神科へと向かう



「はぁ~♪外の風が、気持ちいいー♪」


「そうですね、ずっと病室でしたからね」



春、桜が舞い散る風景を眺めている晶は

とても美しかった…。

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