第61話

改築されたばかりの、その病院は

思っていたより、大きく7階建てだった


入院手続きをして、部屋へと案内される


晶の部屋は、閉鎖病棟の7階だった

運良く、一人部屋に入れた。


「水瀬さん、担当看護師の木伏きぶしです。

これから宜しくお願いしますね。」


「はい、よろしくお願いします。」


「え~と、12時頃からが昼食ですので

それまで荷物の整理をしていてください。

あと、箸とコップなどは、こちらで用意しますので準備の必要は、ありませんよ。」


「はい、わかりました。」



「では、付き添いの方は…ここまでです。

面会などは、“面会室“でしていただく事になりますのでご了承ください。」


「じゃ、晶。また、面会に来るからね」


「うん、待ってます♡」



僕は、看護師と共に

病棟の出入り口へと向かった


施錠されていた出入り口を開けてもらい

エレベーターへ案内され

病棟をあとにした。

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