第58話

「ん、そろそろ面会時間終わりですね。

晶、また明日来ますね」


「はい♪桐人、ありがとう♡」


晶の部屋を出て、僕は帰路に着いた。



さて…これから、どうするべきか、、


いつまでも入院させておける訳では無い…

兄さんとも話し合った。

一時的に、内科で入院させてもらっている状況だ

さすがに…これ以上は無理があった。


うちで、一緒に暮らす事も考えているけど

晶を日中…ひとりっきりにするのも不安がある

何かをきっかけに…記憶が戻ってしまったら、


晶は…発作的に“死“を選んでしまう可能性がある。



それと、あの“父親“の動向も気になる

高校を卒業した、今となっては

晶の不在を隠したり、誤魔化す必要は無くなった

そして、必ずしも…警察に捜索願いを出さずとも

秘密裏に民間の調査会社に依頼する方法もある。


なので先手を打って、既にこちらから

素行調査をしている…今のところ動きはない。



僕は、部屋に着くと…ベッドに

ドサッ!

倒れ込み、そのまま眠りについた。。

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