第51話

季節は、春。


あたしは、学校へは行っていなかったけど

今までの成績のおかげで、卒業する事はできた


桐人とは…

“先生と生徒“という関係が終わり、


恋人として、お付き合いをしている♡



ただ、…高校生活や…特に家族との生活を

何も覚えていないし、思い出せないでいた…


桐人は、

「無理に思い出す必要は、ありませんよ

これから沢山の記憶や思い出を作りましょうね」


と、励ましてくれるけど…

“自分の過去“が、すっぽり無くなっている事は

あまりにも…怖かった。。


でも、あたし自身が…その“記憶“を

思い出せないくらい、消してしまいたいと

願って、忘れているのなら……。

このまま、思い出さない方が

良いに決まってる…よね?


だけど、いったい…あたしは、どうやって

生きてきたのかなぁ…。

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