第52話

うーん。



「晶〜。また、考え込んでいるのですか?」


桐人が、あたしの顔を覗き込んだ!


「きゃっ?!…

もぉ~!…桐人ってばビックリするじゃない」


「何度も、ノックしたのに…

気付かなかったのは、晶ですよ~笑」


「あ!ねぇ。桐人、あたしテレビが見たいの!

ここの病院って、どこにあるの?」


「…なんでテレビが、見たいのですか?」


「え?何でって…桐人が、居ない時…

この部屋で、ひとりだと…寂しいから」


「んー。テレビは無理です。」


「……むぅー。」

あたしは…ふくれっ面をした。


「…晶、そんな可愛い顔をしてもダメですよ〜

あ!本は…どうですか?

明日、小説を買ってきてあげましょうか?」


「やった♪本は好きです!小説読みたい~♡」

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