第48話

僕には、疑問と確信があった。


自分の妻の“遥さん“だと思い込んでいる

晶が…1ヶ月も行方不明だというのに


捜索願いなどが、一切出されていない…


よくよく考えれば、何もかもが

不自然だった。

晶は、普通に学校に通っていたし

自分は仕事へ行っている


あの父親は…病んでなどいなくて

晶を娘だとわかっていながら…

遥さんの代わりに、、犯し続けている


そう考えた方が、辻褄が合う…。



晶を探さない理由は

勿論、自分の罪が露呈ろていする事を恐れてだ。

それを裏付けるかのように、晶の担任教諭が

登校しない晶の事を電話で尋ねると…


「体調が悪く、長期療養の為

叔母の所で暮らしていて、家には居ない。」

などと、嘘をついている。

明らかに、担任教諭が“家庭訪問“を

しようとする事を、見越しての嘘だ。


…なんて、卑怯なヤツなんだ!

はらわたが煮えくり返る思いだ!!


出来ることなら、殺してしまいたい

だが、それでは晶を守ってやれなくなるから…


あんな男の為に、殺人者にはならない。



僕がやるべき事は、

晶を守り愛し続ける事…それだけだ。

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