第48話
僕には、疑問と確信があった。
自分の妻の“遥さん“だと思い込んでいる
晶が…1ヶ月も行方不明だというのに
捜索願いなどが、一切出されていない…
よくよく考えれば、何もかもが
不自然だった。
晶は、普通に学校に通っていたし
自分は仕事へ行っている
あの父親は…病んでなどいなくて
晶を娘だとわかっていながら…
遥さんの代わりに、、犯し続けている
そう考えた方が、辻褄が合う…。
晶を探さない理由は
勿論、自分の罪が
それを裏付けるかのように、晶の担任教諭が
登校しない晶の事を電話で尋ねると…
「体調が悪く、長期療養の為
叔母の所で暮らしていて、家には居ない。」
などと、嘘をついている。
明らかに、担任教諭が“家庭訪問“を
しようとする事を、見越しての嘘だ。
…なんて、卑怯なヤツなんだ!
出来ることなら、殺してしまいたい
だが、それでは晶を守ってやれなくなるから…
あんな男の為に、殺人者にはならない。
僕がやるべき事は、
晶を守り愛し続ける事…それだけだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます