ミドルノート~それは媚薬のように

第5話

あの日から止まっていた時が動き出す






何度も何度も唇を重ねあう




碧は



「もう、友達には戻れないよ、いいの?」



と笑った




「私?碧こそ、でしょ(笑)」

「もう俺が友達では無理だから」




・・・・・・・・




何度も何度も名前を呼ぶ碧の声、


肌が絡む度発するミドルの香りが

体温と混ざって碧の香りになっていく







「あ...あぁっ......!碧......っ...、」






・・・・・・・・







「マズい、伊織に溺れていく(笑)」


「ふふ、そう?」


「お前は?」


「私?とっくに碧に溺れてる(笑)」

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