第16話

私は、今も"過去"と戦っています


忘れられるのなら


苦しい辛い記憶なんか 忘れたい



なのに…鮮明に思い出してしまう


しっかりと記憶に、残っているのです。



もう、何十年も経っているのに…

色褪せる事なく脳裏に焼き付いている。



どれだけ苦しめば、救われるのか?


この、自問自答を繰り返しても…


いっこうに"答え"は、見付からなくて。。



一度きりの人生、

願わくば普通・・・のしあわせを『生きて』みたかった。




もちろん【しあわせ】の価値観だって


人それぞれの 心にえがくことだから


何を指して【しあわせ】と感じるのかは


人によって違う事ですよね。




もし、これまでの苦しみをまえたうえでの


私の【しあわせ】とは…


いったいどんなモノなのか?



この答えは、簡単です



【安楽死】

 (※現在、倫理的に認められていないですが…。)


やすらかに、らくに…死ぬ。

これが私にとって、究極の【しあわせ】です。



なんだか「悲しい」と、

思われがちでしょうが…もう、

私は…これ以外の事に なにも無いんです。



この、人生に静かに幕を下ろしたい。


ただ、それだけです。

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