決意

第67話

―数日後―



僕は、「ホストを辞める」事を決めた。

レオさんとも、話し合って。


その日の、仕事が終わり代表に、

仕事を辞める事を告げた。


代表は、僕の実績を惜しんで、

引き留めてくれたが…。僕の気持ちは

揺るがなかった。

「今まで、御世話になりました。」

深々と、頭を下げ、店を後にした。



…レオさんが、食事に誘ってくれたが…、

その日は、なんだか気が乗らなくて…

「レオさん、今日は…早く帰りたいので…

また、連絡しますね♡」

と、初めてレオさんの誘いを

断った……。そして、帰路を急いだ。


今日は、魅麓に「早く帰るから☆」と、

約束していたから、

傘をさし小雨の降りしきる街中を、足早に

通り抜け、家へと急いだ♪


魅麓が、「フレンチトースト作って!

待ってるから///♡」と、言っていたので

ワクワクしながらドアを開けた♪



「魅麓~♡ただいまー!!」

…………………………返事、が…無い。


リビングを、見渡した…。




…!?………………………!?!!

リビングの、床に………


「魅麓」が…居た……………。

フライパンは…転がり、

フレンチトーストも、床にこぼれて…


……僕は。いったい何がなんだか

わからなくなった…。


ハッ!!ぼーっと、してる場合じゃない!!

慌てて、魅麓の傍に駆け寄る!


「魅麓?……魅麓!!魅麓!!」


えっと…えーっと、頭が混乱して

どうしたら良いのか……


あっ!!救急車呼ばなきゃ!!

僕は、狼狽しつつ。あたふたと…

119番に…電話をかけた!!


電話は、すぐに繋がり…

「救急ですか?、消防ですか?」

と、聞かれて…「き、き、救急…です!!」


それから、何項目かの状況を聞かれて…


「…落ち着いて下さい!

今、出動しました。すぐに向かいますので

玄関の鍵を開けて、お待ち下さい。」


…………そこ、数分で。

救急車が到着した…と、思う。

でも、僕には…待っている時間が…

何時間も経っていた様な…気分だった……。

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