メシ

第60話

―翌日―


"lover 開店前"



「おはようございます!」

僕は、店内を見渡して…レオさんを

探してみた。……あっ!居た♪


色々と、考えて。

週末の仕事終わりは、

僕が、飲み過ぎてる場合が…多いから

平日の帰りに、レオさんを

誘ってみる事にした。


「レオさん!おはようございます!

ちょっと、いいですか?」


「おー!ミナト。おはよー!

ん?…どうかしたのか?」


「…あ、あのぉ。先週末、僕…

レオさん、せっかく誘ってくれたのに…」


「あ~!そんな気にしなくていいのに!」


「…で、あのぉ、もし。レオさんが

良かったら。なんですけど、今日

僕、時間あるのでゴハン行きませんか?」


「…え!?マジ♪ 行く!行く!!

まさか、ミナトから!誘われるなんて♪

思って無かったのよぉぉ~♪♪♪」



「んじゃ!帰りにな~♪」

「はい!お疲れさまです!」



……んー、今日は平日なので。

来てくれる、お客様は→大体の

予測付いてるから。飲み過ぎる事はない♪

さて!今日も頑張りますか~☆



「ミナトぉ~♡みゆ、まだ帰りたくなぁい!」

「みゆちゃん…明日も、お仕事なんでしょう?

もう、帰らないとぉ。大変だよ?」

「まだ。ミナトと、一緒に居たいのぉ~!

そうだ!みゆ。明日は~仕事サボるぅ~♪」


「…え~!お仕事。サボっちゃう…

みゆちゃんは。僕…嫌いだなぁ……。」

「えー!!やだやだぁ!!ミナトぉ~、

みゆの事、嫌いにならないでぇ~。

明日、仕事行くからぁ~。約束するぅ~!」

「うん!約束!じゃあ、みゆちゃん。

見送るから♡そろそろ、帰ろうね」


「うん♡ミナトぉ~。またねぇ♡♡♡」

「みゆちゃん、お休みなさ~い☆

気を付けて、帰るんだよー♡」




………「ふーっ。やっと終わった。」

僕の、平日の常連客の「みゆさん」は、必ず。

帰り際に…なると、毎回。さっきみたいな

やり取りになる…人なのだ。。

何とか、早めに帰ってくれた。良かった♪

本当に、仕事に支障をきたしてもらっては

さすがに、困るからなぁ~。


さて、店内を見ると。あと1組の、

お客様だけだった。そちらも、そろそろ

お見送りに、なりそうな雰囲気だった。


と、そこへ。

レオさんが、僕の前に!現れた!

「…ぅわ!?レオさん…いきなり、

驚かせないで下さいよー。」

「あ、ゴメン。ゴメン。笑

そんなつもりじゃなかったんだけどな。」


レオさんは、役職についてる割りには、

ここのスタッフ皆に。フレンドリーな人だ。



「あと。ラスト1組か。腹減った~!」

「…レオさん…聞こえちゃいますよ…。笑」



「ありがとうございました☆」

ラストの、お客様を皆で。お見送りして。



「よっしゃ!終わった♪ミナト、メシ行くぞ」

スタスタと、裏口へと向かう、レオさんを

追いかけつつ。

「は、はい!えっと…お疲れさまでした!!」

"お疲れ~!" "お疲れさま!!"

何名かの、先輩は。僕(ミナト)を、

認めて、くれている人達も居てくれる♪


「さてと!ミナト何食う?」

「僕は、甘いもの。食べたいです♪」

「えっ!?マジ?メシ系じゃねぇんだな。笑

じゃあ~。デザートのある、ファミレスに

でも行くかー!俺は、ハンバーグ食いて~!」

「はい♪じゃ、行きましょうか。」


なんか、レオさんテンション高いなぁ。笑






―ファミレスにて―


「…あー!やっぱ肉うめぇ~♪

なぁ、ミナト。お前、それだけで。

腹たまるの?」

僕は→"イチゴパフェ♡"を、食べていた。

「はい♪甘いものに、目がなくて!」

「そーなんだぁ!珍しいヤツだなぁ!お前♪」


…「あ!そうだ!!俺さ。実はな…」

「…ん?…はい?」

「お前に、声掛けたのってな。

"ナンパ"しようとしたんだよ♡

お前、"女の子"にしか、見えなくてさ!笑」


……………「えっ!?」


「んで、お前の声聞いたら!男だったからさ

引っ込みつかなくてさ…とりあえず名刺。

渡して、誤魔化したんだよな~!笑笑」


「…じゃあ、僕。が、電話した時に。

どうして…雇ってくれたんですか?」


「…んー、また。お前に会ってみたくてな♪」

「え~!?じゃあ。僕が、

No.1 に、なれたのって……。」

「それ、ガチ!ミナトの!実力だそ♪♪♪

まさか。そこまで売れるって、俺も、

わかんなかったしなぁ~!笑」


「結果オーライ!って、ヤツですか…。笑」

「そうそう、やっぱ、素質あったんじゃね?」

「…ありがとうございます。笑笑」


………僕って。そんなに"ホスト"に、

向いてたのかなぁ………。苦笑

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