特殊部隊

第53話

!?……僕と、喜八郎さんの沈黙を

破ったのは…"警察車両"のサイレンだった。


すると。電話が鳴った。喜八郎さんがでる。

「もしもし、お久し振りですな警部殿…

いや、かたじけない。…うむ。今回、

公にはできぬ事態でな、警部殿に

お任せ致すしか…。うむ、強行突破して

もらって構わんので、拉致された方の救助を

優先的に、宜しくお願い申す。」


…「あのぉ?今の電話は……?」

「あぁ、今サイレンが聞こえたであろう?」


「はい、…警察の方ですか?」

「そうだ、ワシ達より先に。現場に到着し

強行突破して。兄上の救助を、

優先してくれる様に頼んだ。」


「ありがとうございます!」

魅麓!どうか…無事で。あってくれ!!




「あ!」

やっと!別邸が見えてきた…!!


車が停車して、僕は真っ先に降りた…。

!?

……総勢、、何十人居るのか、

わからない程の!…特殊部隊の制服を、

着た人達が…別邸を。取り囲んで居た!!


…無線の声が、響いていた。

ザー。コチラ2F異常ナシ。


ザーザー、1F北方角にて。

特殊な施錠をされた扉。確認。


…ザー。了解!特殊班!そちらへ向かえ。

ザー。了解!!


……僕は、不謹慎だが、なんだかTVドラマ

を…見ている様な気分がしていた……。


「間仲殿。ワシ達も、向かうぞ。」

「…は、はい!!」


僕達が、現場へ到着した時には…

その"特殊な施錠"をしてある扉に、

何人かの…きっと。"鍵"に詳しい人達が

…見たこともない道具で。

鍵を開けようと…緻密な作業をしていた。


……静まりかえっていたその現場。


………………「カチッ。」

!?…鍵が、開いた!!

僕は、すぐに。扉を空けて…突入する

のかと、思っていたが…。


人質である。魅麓の無事が、最優先なので

その、特殊部隊の…方が、部下に

細かい"指示"をしていた。。


僕は、魅麓の無事を、祈るしか無かった。

…アイツに、、犯せれて…いない事を!


そして…最後に。喜八郎さんの所へ。

特殊部隊の、トップと思われる人が、

最後の"確認"をしていた……。

「…うむ。死なない程度なら撃って構わん。

こちらの、兄上の無事を優先してくだされ」


…「!?」

びっくりした。。喜八郎さんは…

自分の息子を!狙撃する許可を受け入れた。



……そして、ついに!

扉を開けて。。特殊部隊が…


「動くな!!」と、叫んだ。

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