交渉成立

第51話

僕が、当主に話をし。交渉すると…

「…………………。。」

当主は、驚いたのか…怒ったのか…何か、

わからないが。暫く言葉を、失くした。


「ただの、道楽息子かと…思っておったが。

……そんなに!…鬼畜だったとは!?」

「どうなさいますか?」

「勿論、そちらの交渉。承る。

この拉致の件、お互い内密にいたそう。

そして、兄上を救助したのち。あの別邸は、

壊す!して、あの鬼畜からは…車も、

取り上げて、動きを止める!

もう、"相模"の名で勝手な行動は、

絶対に!させん!!

それで、良いか?弟殿?」

「はい。では、交渉成立と言う事で。」


「うむ。では、警察はワシに任せてくだされ」

「はい!で、僕は早く別邸に、

兄を助けに行きたいんです!」

「承知した。その場へは、ワシも同行するが

よろしいか?」

「はい。構いません。その目で、

御息子の、言動を…ご覧になった方が良い

かと。僕も、思いますので。」


「では、今どこに?こちらから迎えに

行きますぞ?」

「助かります!今は中央区の○○○町です。」

「了解致した。今暫く、お待ち願う。」

「はい!では後程。失礼致します。」




……ふぅ!話がわかる当主さんで、

良かったぁ~!


魅麓。待ってて!絶対助けるから!!


―数分後―


…なんだか、凄い高級車が…現れた!

すると、窓が開いて。専属の運転手さん

らしき人が「間仲様でしょうか?」

と、聞かれ「はい!間仲 瑞季です!」

答えると。後部座席のドアが開いた。


車に乗り込むと。…当主である

"相模さがみ 喜八郎きはちろう"と、名乗る初老の男性が

頭を、深々と下げた…。

「…この度は、誠に申し訳ない。」


「あっ!…頭上げて下さい!

僕は、兄を助けたいだけで…」


…車は、別邸へと動き出していた。

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