選んだ道

第39話

―3年後―


瑞季との、2人暮らしを始めて

あっという間に時は流れて…

もう、瑞季は16歳。俺は21歳になった。



…司も、23歳。元気にしてるなかなぁ…。

2年前に。俺の方から、「別れ」を告げた。


2人で、ちゃんと話し合って

……決めた決断だった。

やはり、相模屋の後継者として。

…どこかの「ご令嬢」と結婚してもらう為に。


もう……嫌と言う程、泣いて、落ち込んで

声を聞きたくなったり。会いたかったり。。


司は、結婚しても…「お前と、会いたい…。」

と、言ってくれたが……。

俺には…到底無理な事だった…。


会ってしまえば…「情」が戻ってしまうから。

ずっと、一緒に居たくなるから……。


お互い、別々の道を…歩まねばいけなかった

……そうしなければ。

司と俺は…「密会」して、交わるだけの関係に

なってしまうから…それは絶対嫌だった。


あの…、一番辛い時に。

俺の傍には、瑞季が居てくれた。

何も、聞かずに。何も、言わずに。

ただ……静かに寄り添って居てくれた。




「ありがとな。瑞季。」

隣に座って、TVを見ていた瑞季を

ギュッと抱き締めた…////♡

「…ん?どうしたの魅麓。急に?」

「少し……このままで、居させてな。」

「うん。この"瑞季様"に!甘えなさ~い。笑」

「アハハ!瑞季様、かぁ~!笑」

…「僕ずっと、魅麓の傍に居るからさ♡」

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